子ども向けアプリのプロトタイプを3歳児に遊んでもらい反応を観察したので、夢中になるポイントを考えてみました。
これから幼児向けアプリを開発する人の参考になればと思います。
アプリのプロトタイプを作りました
当初の目論見
マネから始める企画では既存アプリに3点の夢中ポイントがあると分析しました。
- 動くものをタップできたとき嬉しい
- キャラの反応が楽しく何度も見ていたい
- ただキャラが動くのを眺めているのも面白い
そこから、企画のコンセプトをレストランなどの待ち時間で5分くらい夢中になってもらうことに決めました。
●スキマ時間にボーっとタップ!
今だけは大人しく座っていてほしい、そんなときにちょっとの間だけ夢中になれるアプリ。
そしてデザインは、
- 待ってたら動物がぴょこんとかわいく出てくる
- 見てたらかわいく動く
- タップすると派手なエフェクトとともに消えていく
と決めました。
作ってみたもの(プロトタイプ)
2週間ほどかけてプロトタイプを作ってみました。
基本的な仕様はデザインの通りですが、細かいところで言うとウシの時間経過での出現時間を現在の出現数によって遅くなったりさせています。
- 時間経過で音とともにウシが出る
- タップ地点には音とエフェクトが出る(ウシじゃなくても)
- ウシをタップするとかわいいエフェクトが出てウシが飛んでいく
- ウシが画面端に到達するとランダムで向きを変更する
3歳児に遊んでもらった
ある程度の基本的な部分ができた段階で我が家の3歳児ちゃんに遊んでもらいました。
完成を待たずプロトタイプの段階で遊んでもらったのは大外ししていないかを確認しておくためです。
上司に資料を出すときと同じですね。
夢中ポイントは3つ
15分ほど遊んでくれたので目標の5分くらい夢中になってほしいという目標は達成されそうです。
タップのインタラクトを楽しんでいた
タップ自体にエフェクトと音をつけていて、これがよかったです。
10種類くらいランダムでエフェクト出るのが楽しかったようで、なにもないところを連打してました。
キャラを眺めてるだけでも楽しい
ウシが出ること、ウシが動くこと、それ自体も面白そうにしていました。
小さい子どもにとってはキャラが日常で見ることない動きしているというのは新鮮なようです。
ウシのタップが一番楽しい
もちろんウシがタップしてぶっとんで行くのはとても楽しそうでした!
気づき
おおむねデザイン通りの楽しみ方をしてくれていたのですが、いくつか気づいたこともあります。
複数のアプリを切り替えて遊ぶ
渡したスマホにはいくつかアプリが入っていたのですが、
今回のウシさんとは別のゲームといったりきたりで遊んでいました。
1つのアプリだけで長時間遊んでもらうのは難しいようです。
メニューバーを触ってしまう
ヒートアップしてくると画面端のAndroidのメニューバーを触ってしまいました。
セーフエリアを作らないといけなさそうです。
思っているより子どもは素早い
1~5秒程度でウシが1匹出てくるように設定しましたが、すぐに全部タップして全滅してました。
思ってるより子どもは素早いです。
たまに一気に出てくるとかやってもよいかもですね。
ただ、ウシが溜まるのをちゃんと待つ姿も見られました。
このへんはゲームデザインによって出現量を調整できそうです。
次への改善プラン
とりあえずセーフエリアは必須ですね。
メニューバーは触らないようウシの移動範囲を調整します。
もう1つ、ほかのゲームに逃げられないようにするためにウシ以外の動物も必要と感じました。
バリエーションと選択画面を用意しましょう。
ウシの出現頻度は保留です。出てくるのを待つのが楽しい可能性があるので少し様子を見ましょう。
まとめ
今回、スキマ時間にボーっとタップのコンセプトから、プロトタイプを実装して3歳児に遊んでもらいました。結果、
- タップ自体のエフェクトの楽しさ
- キャラが移動する挙動の楽しさ
- キャラをタップしたときの反応の楽しさ
はデザイン通りに楽しんでもらえることがわかりました。
また、気づきもあり、
- 画面端のメニューバーを触ってしまう
- 1種類のゲームだけでは求心力が足りない
- 子どもは素早いのでそれに合わせたデザインが必要
ということがわかりました。
今後の開発に役立てればと思います。
以上、ありがとうございました。
かわいい我が子にオリジナルアプリを!
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